(23/52週)6月3日~6月9日 リリース

=今週のレコメンド=

(CD)

FREAKS & GEEKS / THE GREAT ESCAPE
ナードマグネット 


http://www.flakerecords.com/rcminfo.php?CODE=29366&PHPSESSID=8dc0bd66be2e43a74e38d426e2df3526 

大阪出身のパワーポップバンド、ナードマグネット、キャリア初の両A面シングルがリリース。公開された「FREAKS & GEEKS」はキャッチーなパワーソングの中に毒っ気を散りばめた歌詞が痛烈に刺さる。今でこそ学校内に音楽の趣味が合う人が居なくてもTwitterで繋がれるんだろうけど、孤独に過ごした高校時代に鳴ってて欲しかった1曲。実際、放送委員で昼休みに好きな音楽流しまくってたので、MVにも共感度高し。フリークでギークでいいじゃない!


(AppleMusic/Spotify)

The Spark
Shuntaro Okino 

https://natalie.mu/music/news/283482 

沖野俊太郎、およそ3年ぶりのアルバムがリリース。全編英詞で、UKギターポップのサウンどに完全ストライク。プロフィールを調べてみれば、それもそのはず、90年代前半には「Venus Peter」に在籍し、学生時代にインディーズデビューしたのは、コーネリアスの小山田圭吾と組んだという「velludo」というバンド。どうして彼の名前を知らずに今まで暮らしてきたのか疑問です。


(AppleMusic/Spotify)

Freeway
んoon 

http://morerecords.jp/?pid=132177522

2014年結成時はハープ、ベース、キーボードのインスト編成で、プログレ/ジャズを起点とていたそうですが、2016年からボーカル、パーカッションが加入して現体制になり、メロウなボーカルが軸となったソウルミュージックへと進化。バンド名の読み方は「ふーん」で、hoonの綴りの「h」が「ん」と表記されている。思わず聞き入ってしまうウィスパーな歌声と、変則的な楽器隊のアンサンブルが素敵。同時に、何を思って見ていいか分からないMVを見て、思わず「ふーん」と言ってしまったのが悔しい。

▼エレクトロ ▼


(AppleMusic/Spotify)

The Amateur View
TO ROCOCO ROT 

http://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245692032

1990年代中頃からドイツ・ベルリンを中心に活動するポストロック/エレクトロニカ集団、トゥ・ロココ・ロットが、99年に発表したアルバムに、9曲のボーナストラックを追加した日本独自仕様。8bitなシンセとミニマルなリズムながらメロウな展開がなんとも美しく、これが99年の作品だなんて信じられない。 M-10「DieDinge Des Lebens」も必聴。


(CD)

SLEEP LIKE IT'S WINTER
JIM O'ROURKE 

https://ototoy.jp/_/default/p/106422 

ジム・オルークの最新作が、今年3月からスタートした、felicityの兄弟レーベル、 NEWHERE MUSICよりリリース。『アンビエント/ポストクラシカル/ドローン、といったジャンルの境界線を取り払い「エレクトロニック・ライト・ミュージック」と定義付けて電子的な軽音楽を創造するニューブランド』とのこと、本作は46分1曲というインスト作品になっており、全貌は音源でないと分からない。


(AppleMusic/Spotify)

Don't Miss It
James Blake 

https://nme-jp.com/news/55552/

イギリス・ロンドン出身のシンガー・ソングライター/プロデューサー、ジェイムス・ブレイクが、Mount Kimbieのドミニク・メイカーとのコラボレーションした新曲を公開。



▼オルタナティブ▼


(AppleMusic/Spotify)

ドナルドとウォルター
フルカワユタカ feat.原昌和(the band apart) 

https://natalie.mu/music/news/284543

https://natalie.mu/music/news/278351

2013年よりソロで活動を始めたフルカワユタカ(ex.DOPING PANDA)と、the band apartのベーシスト・原昌和との共同作曲作。富士山を背景にしたMVと相まって爽やかな楽曲ながらも、テクニカルなギターとベースの共演が見モノ。2002年にDOPING PANDAとthe band apartのシングル(会場で配布された)以来、約16年ぶりのコラボとのこと。


(AppleMusic/Spotify)

Coast to Coast
YOUR SONG IS GOOD 

https://ototoy.jp/_/default/p/105275 (試聴あり)

http://kakubarhythm.com/news/post/5924 

今年4月に12インチ アナログ盤でリリースした、YOUR SONG IS GOODの新作が配信開始。EPと同じく、バレアリック・ディスコ・チューン「Cruise」、ハワイアン・レアグルーヴの最高峰「We’re not to blame」のカバーと、VIDEOTAPEMUSICが手がけたVer.2の、3曲を収録。完全にハワイ気分。

 

(AppleMusic/Spotify)

PIZZASHAKE
Helsinki Lambda Club 

https://natalie.mu/music/news/283788 

2013年に千葉で結成、翌年UK.PROJECT主催のオーディションで最優秀賞アーティストに選出された、ヘルシンキラムダクラブ。6月6日より新曲が配信。初めてサックス、トランペット、キーボードを入れたという軽快なポップソング。



(AppleMusic/Spotify)

Modernluv
TAMTAM 

http://p-vine.jp/music/pcd-24732 

2008年12月に結成した、5人組バンド、タムタム。2014年にスピードスターからメジャーデビューした彼らの最新アルバム。正直、最新作を聴くのは久ひぶりだったけど、こんなバンドだっけ?と思ってしまったほど、サイケデリックでソウルなメロディー。サウンドは多重露光したフィルムのように艶やか。聴き逃したくない1枚。


(AppleMusic/Spotify)

ART PUNKS IS LOCALS ONLY
VOVIVAV 

http://losapson.shop-pro.jp/?pid=132167336

2001年結成のアートパンクバンド、ヴォヴィヴァヴ。トップスタイリスト/ヘアメイクとしても活躍するnicoがボーカルを務めるnicoがボーカルを務め、ベース、ドラム、トランペットの生楽器とノイズとデスボイスの交差する様は見事、苦手な人は気をつけてください。中原昌也によるHair Stylisticsや、EYE(BOREDOMS)とのコラボ曲も収録。


(AppleMusic/Spotify)

星屑
Polaris 

http://uroros.net/newrelease/68808/ 

オオヤユウスケと柏原譲(Fishmans/So many tears)により結成されたポラリス。6月末に3年4ヶ月ぶりのリリースとなるアルバムが完成。収録曲より「星屑」のオーディオトラックが公開。結成当時から変わらない、浮遊感のあるサウンドとグルーヴするリズム。まるで星に包まれてるような安堵感。アルバムへの期待が高まります。


(配信/AppleMusic/Spotify)

satellite-2
arko lemming 

http://skream.jp/news/2018/06/arko_lemming_satellite-2_release.php 

arko lemming、今年3月に続く配信シングル第2弾がリリース。toldのベーシストや、0.8秒と衝撃のドラムを担当する、有島コレスケが結成し、作詞作曲演奏を自身一人で手がける。リード曲「恋する惑星」の心地のいいリズム感が雨の季節にも映える。


(CD)

白書 
paionia 

https://ototoy.jp/news/88451

2008年に結成し、2015年から現体制で活動するpaionia(パイオニア)、前作から5年半ぶりとなるニューアルバムがリリース。直球で力強いバンドサウンドに、自身の弱音も受け止めてくれるような力強い歌声と、ヒリヒリする言葉たち。サポートドラマーとして中村一太(ex. plenty)が参加。今、出会うべき1枚。



(AppleMusic/Spotify)

お湯の中のナイフ
田中ヤコブ 

http://p-vine.jp/news/20180605-210000

シンガーソングライトロッカー、田中ヤコブ。トクマルシューゴが主宰するTONOFONよりデビューアルバムをリリース。セミプロだった父の影響で中学からギターを始め、近年ではラッキーオールドサンのサポートギタリストとしても活動、2017年より本格的に制作を開始した自身のアルバムが完成する。そのポップセンスと、ギターテクを余すことなく堪能したい。


(AppleMusic/Spotify)

眺め
おとぎ話 

https://natalie.mu/music/news/279914

2000年に結成、2005年より現体制で活動する4人組バンド、おとぎ話。ニューアルバムがリリース。アンニュイでメロウなサウンドが印象的な「ONLY LOVERS」や、どこか懐かしい「綺麗」を含む全11曲。


(CD)

星ト獣
星ト獣 

http://metacompany.jp/shop/index.php?main_page=product_info&cPath=1_15_1283&products_id=1284 

2010年に、橋本史生(スッパバンド、真黒毛ぼっくす)を中心に結成、都内のライブハウスで活動する、星ト獣(ほしとけもの)が1stアルバムをリリース。心地のいいバンドサウンドは、ドラム、ベース、ピアノのほか、ヴァイオリン、メロディオン、シンセ、といった多彩な楽器を取り入れた、民族楽のようなリズム。なんとも不思議なバンド。


(CD)

シガツ
シガツ 

https://natalie.mu/music/news/277014 

2017年に結成した、4人組バンド、シガツ。自主レーベルよりリリースした1sアルバムが全国流通盤で登場。ブルースやファンクの要素を含みつつ、フォーキーなロックサウンドに着地させたバランス感覚。初期のサニーデイ・サービスを思いました。ただ、検索に引っかからないので、オフィシャルのURLはこちらです。→ https://shigatsuband.wixsite.com/shigatsu


(配信/AppleMusic/Spotify)

映画『万引き家族』のオリジナルサウンドトラック
細野晴臣 

http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A019206/VEATP-35503.html (試聴あり)
https://natalie.mu/eiga/news/284785

第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した話題作、映画「万引き家族」のサウンドトラックが配信リリース。今作は細野晴臣が作曲、演奏、ミックスを手がけた14曲が収録。



(AppleMusic/Spotify)

Kicker
GET UP KIDS 

https://www.cinra.net/news/20180606-thegetupkids

1995年にアメリカで結成、90年代のEMOシーンを牽引した、ゲットアップキッズ、解散〜再結成を経て、およそ7年ぶりの新作EPが登場。アグレッシブなバンドサウンドとマットのシャウトが涙腺を刺激する、相変わらずのエモーショナル。4曲収録、Polyvinylより。


(AppleMusic)

Distant Light
TAPE WAVES 

http://www.flakerecords.com/rcminfo.php?CODE=29450  

米サウスカロライナの男女デュオ、テープ ウェーヴス。7月の初来日を前に日本限定フィジカルリリース。リバーヴに包まれた甘美な歌声と、サーフなギターサウンドが見せる浮遊感たっぷりのドリームポップ。東京公演は7月22日BASEMENT BARにて、w/TAWINGS /Gateballers/CHIIO/uri gagarnというラインナップ。→ http://2670records.jp/?page_id=7882 (ツアー詳細)


(LP)

Luby Sparks  (Baby Pink Vinyl Limited Edition) 
Luby Sparks 

https://www.jetsetrecords.net/luby-sparks-st/i/814005433889/ 

今年の1月にリリースされた、ドリームポップバンド、ルビースパークスのデビュー・アルバムが限定ピンク・カラーヴァイナル仕様でアナログ化。あまりに可愛い仕上がりなので、ぜひチェックを。ちなみに女性ボーカルのEmilyは今年の2月に脱退しているため、旧体制の貴重な1枚になりそうです。

 


 ▼ポップス▼

(AppleMusic/Spotify)

Sky
今井美樹 

https://natalie.mu/music/news/272302 

今井美樹、通算20枚目、3年ぶりのオリジナルアルバム。プロデューサー・亀田誠治。作曲には布袋寅泰、川江美奈子、岩里祐穂の他、楽曲提供が初となるBONNIE PINK、大橋トリオが手がけた楽曲を収録。楽曲毎に表情が変わる今井美樹の歌声にうっとり。



▼ロック▼

(AppleMusic/Spotify)

Lacrima 
HUSKING BEE 

https://gekirock.com/news/2018/04/husking_bee_lacrima_release_tour.php 

結成から24年、ハスキング・ビーの9thアルバムがリリース。MVが公開されている「Enjoy」にはバンド初のホーンセクションを加えたナンバーだが、軽快さというより、ギターとホーンのセッションが聴き応え抜群、男気溢れる1曲。


(CD)

Ken Yokoyama VS NAMBA69 Ken
Yokoyama,NAMBA69 

https://www.barks.jp/news/?id=1000153349

Ken YokoyamaとNAMBA69による、6曲入りスプリットCDがリリース。カバーを含む各3曲、MVが公開されている「Come On,Let's Do The Pogo」が軽快なスカサウンドでサイコーです。鋲がいっぱいついてる革ジャンで全力ポゴされると正直怖いのでご注意ください。対するNAMBA69のカバー曲がブラーの「Song2」らしいで、こちらも気になります。


(CD)

Pendulum
DYINGDAY 

https://natalie.mu/music/news/280198 

大阪府堺市出身の3人組バンクバンド、ダイイングデイ。2年半ぶりのフルアルバムをリリース。全編英詞で駆け抜けるバンドサウンド。MVに歌詞(もちろん和訳も)入ってない潔さを感じました。大阪のインディーズレーベル、THE NINTH APOLLOより。


(CD)

LIBERTY
two step glory 

https://natalie.mu/music/news/285468 

THE NINTH APOLLO所属、神奈川県 厚木発のスリーピースバンド。ツーステップグローリー。1年ぶりとなる2ndミニアルバムがリリース。エモーショナルなギターとメロディーが気になったのでメモ。


(CD)

And Protector / Hollow Suns SPLIT
And Protector、Hollow Suns 

https://natalie.mu/music/news/284461  
https://spincoaster.com/hollow-suns-believe-in

東京出身の4人組バンド、ホロウサンズ。各メンバーがハードコアやパンクバンドをルーツに持つ、オルタナティブなロックサウンドと、静岡県三島を拠点に活動するエモーショナルなロックバンド、アンドプロテクターによるスプリット盤がリリース。各2曲ずつを収録した今作を携えてリリースツアーも開催。


(CD)

カタルシスト
RADWIMPS 

https://natalie.mu/music/news/285457  

RADWIMPSのニューシングル、表題曲はフジテレビ系のサッカー中継番組のテーマ曲として書き下ろされた楽曲と、新曲「HINOMARU」の2曲を収録。


(CD)

檸檬
CHERRY NADE 169 

http://www.pcimusic.jp/catalog/jpn/1806/29.html

渋谷を中心に活動する3人組バンド。チェリー ナード イチロクキュウ。1stE.P.をリリース。MVが公開された「ランナーズ・アイ」はキャッチーさと、キレのいいギターが印象的。ちなみに略称は「チェリナ」だそうです。


(CD)

wasteland/荒野
KING BROTHERS 


https://youtu.be/po2aIHWUC6E

https://natalie.mu/music/news/271704 

今年で20周年を迎えたキングブラザーズ、約8年ぶりのオリジリナル・フルアルバムがリリース。今作は全10曲26分収録、ベースレス、スリーピースが繰り出す、絶叫マシーンの様なロックンロールが詰まってる予感。PVが公開された「何も欲しくない/No Want」は短編映画『恋のクレイジーロード』のエンディングテーマに決定し、コラボバージョンのPVも公開。


(CD)

シクスシクス
シクスシクス 

http://uroros.net/newrelease/62162/

2016年に東京で結成した、​コズミックブルースユニット、シクスシクス。ソロ活動、女優としても活動するアンカ a.k.a.大嶺美香と、自身のバンド「グツドバイ」のフロントマンとして活動する村瀬統也のデュオのデビューアルバムがリリース。アコースティックとエレキギターのアンサンブルが時空に干渉するような濃厚なブルース。 


(AppleMusic/Spotify)

MOROHA BEST~十年再録~
MOROHA 

https://natalie.mu/music/news/277845 

結成10周年を迎えたMOROHA、ギターとMCの二人組という編成ながら、強烈なインパクトのあるパフォーマンスは、一度見たら忘れられない。言葉の力を思い知らされる彼らの再録ベストアルバムがリリース。


(AppleMusic)

NEW POP 
シュノーケル 

https://natalie.mu/music/news/282890 

2004年結成、福岡在住のスリーピースバンド。活動休止から復帰後3枚目、5thフルアルバムをリリース。骨太な日本語ロックサウンドで昨年に続くブラジル・サンパウロ「Ressaca Friends2017」にも出演が決定、アルバムタイトルになっている「NewPOP」はブラジルの出版社とのタイアップで生まれたとのこと。


(CD)

the Telephone
リーガルリリー 

https://natalie.mu/music/news/280083 

2014年結成、東京出身のガールズバンド、リーガルリリー。ミニアルバム3部作の完結となる新作をリリース。インクが水に滲む様なボーカルとコーラスとギターが幻想的でいて、ヒリヒリする歌詞が絶妙。ツアーの他にインストアライブもあるそうなのでこちらもチェック。



>>以上、今週のリリースリサーチでした。90年代に夢中だったバンドの新作やら、エモやら、パンクやらの、個人的に痺れる今週の新譜。サブスクの配信作も少なくてちょっと残念です。

音鳴りいいですか?   music topics

音楽とお酒のある日常。

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