<PlayList #56> 2022.2.11 今週聴いて欲しい10曲

2022年2月第2週
今週のプレイリストはこちらの10曲!  


昨日は東京でも大雪の予報でしたが、それほど積もらなくて安心しました。
(本当は雪だるまを作りたかったんだけど…) 


祝日の金曜日という事で、今日から3連休という方も多いのではないでしょうか?


そこで、今週は、

ハイテンションなギターロック&青春エモーショナル な最新曲を集めました。


ライブもクラブもパーティーも、コロナ以前のような活気が戻るのはまだ先かもしれませんが、エネルギー満点のパワフルなロックンロールで、日頃のストレスを発散するのはいかがでしょう?  


とは言いつつ
どうも性根が暗いせいか、歳のせいか…
後半はBPMが緩めなクールダウン要素を入れてました。 


背中を押してくれる言葉、勇気の湧くメロディー
もしくは、諦めを拾いながら、華やかな過去を憂う瞬間、そんな時もあるかも知れません。 


それでも音楽はあなたの心にフワッと寄り添ってくれるはず、お気に入りの1曲が見つかると嬉しいです。

 


1.Everything's Electric / Liam Gallagher  
2.apple / メシアと人人  
3.バースデー / Tele  
4.オーバーテイク・ミー / Mr.ふぉるて  
5.バトルカメ / 板歯目  
6.emo girl (feat. WILLOW) / Machine Gun Kelly  
7.Burn My Bridge / Awesome &roid  
8.無敵なゆうれい / Crispy camera club  
9.ヤングリーフ / やけのはら,ロンリー 
10.終わらない歌が終わる日 / paionia 


↓↓↓ Spotifyのリンクはこちら ↓↓↓



>>楽曲の解説<<


M1.Everything's Electric
/ Liam Gallagher

https://skream.jp/news/2022/02/liam_gallagher_everythings_electric.php https://youtu.be/gR4CojmEt7M(和訳動画)  

2022.2.4 Release Single   

イギリス・マンチェスター出身、元オアシスのボーカルでノエルの実弟であるリアム・ギャラガー(解散から13年、知らない人とたまに会います…)5月にリリース予定のアルバムから、先行配信された新曲は、フーファイターズのデイヴ・グロールと共作したという1曲(ドラムもデイヴが叩いてるらしい)。歪みの効いたベースと大ぶりなリズムで幕を開ける、リアム・ギャラガーの最新章。サビでは音色を削ぎ落とすことで歌を引き立て、ワンフレーズづつ、言葉を刻むように「輝きを取り戻せ」と呼びかける。不思議なもので、リアムが言うと輝けそうな気がしてくる笑。リアムの歌声の強さは理解しているはずなのに、クリアな響きとか、伸びやかなとか、ありきたりの言葉では物足りなくて、とても難しい。この新曲を聴いて、2002年にデス・イン・ヴェガスの客演で歌った「Scoprio Rising」を思い出したけど。その凛した歌声は、20年経った今と比べても変わってないとしか思えない。



M2.apple / メシアと人人  

http://uroros.net/newrelease/147156/  

2022.1.12 Release digital EP「HIMAWARI EP」  

続く2曲目は、エフェクトの効いたギターや、縦横無尽に飛び交うシンセのグルーヴに酔える、サイケなオルタナティブ・バンドをセレクト。京都で結成し、2012年より現体制で活動する2人組、メシアと人人(メシアとにんじん)。今年1月に配信されたEPより、2017年にスプリットシングルとして発表されている収録曲です。まず、水風船が弾けるようにワッと始まるイントロや、ノイジーなバンドサウンドの奥で、反響しあうようなボーカルとコーラス。この時点でだいぶサイケなんだけど、シンセの音色が更に異空間を演出し、常に地面から3cmくらい浮いてそうな世界観。まるで、ハッピーと悪夢の中間地点に居るようで、いつかのサマソニで見た、フレーミング・リップスのライブを思い出す。ラストには一緒に「ファー ファー」と口ずさんで踊りだしそうな、ちょっとカオスな1曲。リアムの次だし、この位パンチが無いと邦楽にスイッチ出来ないと思ったので。



M3.バースデー / Tele  

https://magazine.tunecore.co.jp/newrelease/199068/  

https://eggs.mu/artist/Tele/song/10bc414a-dbd5-415c-9f57-4e454eee01d1/  

2022.1.19 Release Single  

ここで、今週の"今すぐ知って欲しい邦楽アーティスト"をご紹介します。 

1組目は、谷口喜多朗によるソロプロジェクト、テレ。1月リリースのシングル曲は、イントロから自然と体が揺れる、軽快なリフとリズム。親しみやすい中性的な歌声が、M1と同様に「このままでいいの?」と問いかけると同時に「明日はない」「夢などない」と突き放す。正直この曲の解釈は聴き手に委ねられていると思うので、私なりの感想をまとめると、「バースデー = 誕生日」は過去の自分との別れであり、新しい自分のスタートでもある。立ち止まっていたら簡単に終わってしまうけれど、上手く一歩が踏み出せない苛立ちや、未来への期待や不安が混ぜこぜになっていく。この複雑でややこしい気持ちは誰にだってある、ある意味"心のブラックボックス"みたいなものだ。それをまさか言葉にして、笑い飛ばすようなポップ・ロックに着地してるバランス感覚が凄まじい。詳しいプロフィールが分かりませんが、ソロアーティストという点も興味深いです。



M4.オーバーテイク・ミー
 / Mr.ふぉるて  

https://natalie.mu/music/news/462176  

https://www.uta-net.com/song/313147/  

2022.1.19 Release Single  

"今すぐ知って欲しい邦楽アーティスト"2組目は、2017年に結成した東京出身の4人組バンド、Mr.ふぉるて。1月に配信リリースした新曲をセレクト。M1.M3から続く「このままでいいの?」という問いに対するアンサーソングのような楽曲で「あの日の自分を越えよう」と背中を押してくれるだけでなく「どんな自分になりたいのか?」「そのためにどうするのか?」というところまで、丁寧に綴った歌詞がお見事。2021年にリリースされたミニアルバム「sweet life」を聴いた時にも感じたけれど、作詞作曲を担当する、ボーカル/ギターの稲生はどれだけ自分自身と向き合い、悩みや不安をリアルな言葉に磨きあげているのか、考えるだけで頭がさがる。Mr.ふぉるてはこの1曲だけでなく、今を頑張っている全ての人に届いて欲しいエナジーソングを歌う、最高のロックバンドです。



M5.バトルカメ / 板歯目  

https://skream.jp/news/2022/02/banshimoku_1st_single_battleturtle.php https://utaten.com/lyric/mi21093026/  

2022.2.1 Release Single  

"今すぐ知って欲しい邦楽アーティスト"3組目は、2019年結成、東京練馬発のスリーピース・ロックバンド、板歯目(ばんしもく)。高校卒業を控えた彼女たちが放つ、ど直球ロックンロールが2022年元旦に爆誕!(=1stフルアルバム「板歯目」がリリースされました)続く最新のシングル曲をセレクト。勢いのあるバンドサウンドは、90年代後半にムーブメントを起こした、”ガソリン臭いロックンロール"を彷彿とさせ、現代の音楽シーンへの起爆剤になる事、間違いなし。1万人の敵を相手にたった3人で戦う、ストーリー仕立ての歌詞になっており、最後に倒すのは「自分自身だ」と本質を説いて終わるところも、聞いた後の残る清々しい達成感が堪らない。紅一点・ボーカルの千乂詞音(チガシオン)の発する"コブシ"の効いた歌声は、今までロックと縁の無かったポップス人口も巻き込むカリスマ性と、adoのヒットを裏けるトレンドの両方が詰まっている。ライブは完売だそうなので行けないけど、高校卒業おめでとうございます。



M6.emo girl (feat. WILLOW)
/ Machine Gun Kelly  

https://nme-jp.com/news/112373/  

https://youtu.be/t3pLrNV_PUQ(和訳動画)  

2022.2.4 Release Single  

アメリカ・オハイオ州出身のマシン・ガン・ケリー。ラッパーとして活動をスタートし、2020年よりBlink-182のドラマー、トラヴィス・パーカーをプロデューサーに迎え、現在はパンキッシュなサウンドで注目を集めている。そんな彼が発表した最新曲は、ウィロー名義で活動するウィロー・スミス(ウィル・スミスの娘)とコラボレーションしたパーティー感溢れるロック・チューン。"エモいあの子に恋をした"と繰り返す歌詞と、BPM165で駆け抜ける疾走感、何よりEMOを強調したフレーズのユーモアには中毒性を感じる。EMOと言えばハードコアパンクから派生した音楽ジャンルの呼び名でありつつ、現在は"エモーショナルな事象や感情"を表す、話言葉と捉える人が多いだろう。2年近いコロナ禍で、クラブやパーティーといった文化を失いかけている現在。2人の発信する底抜けに明るいエモーションが世界を変えてくれると信じたい。MGKは同曲を収録した最新アルバムを3月25日にリリースする。  




M7.Burn My Bridge
/ Awesome &roid  

https://diskunion.net/jp/ct/detail/1008393651  

2022.1.19 Release 1st Album「FRIENDLY NEIGHBORHOOD」  

2017年結成、東京/千葉を拠点に活動するロックバンド、オーサムアンドロイド。1月にリリースした10曲入りの1stフルアルバムよりセレクト。アルバム4曲目の「Supermarket Soundtrack」のような、グランジっぽい曲を紹介しようと思ってましたが、M6のMGKの繋がりを考えてこちらの曲をご紹介。ミディアムテンポな歌とギターで始まり、次第に音数が増える毎に厚みが増し、楽曲を盛り上げていくギターロック。中盤のCメロからラストにかけて”パワーポップmeetsエモ”な展開に、ヒリヒリするような切なさを感じ、バンドのルーツにweezerやget up kidsがいるのでは?と思い馳せる。また、公開されているMVで、楽しそうに歌うボーカル・堀内のタレント性にも注目したい。現在はギターとドラムにサポートを迎え4人編成で活動中、是非ライブで聴いてみたい。



M8.無敵なゆうれい
/ Crispy camera club

https://skream.jp/news/2021/12/crispy_camera_club_kisetsufu.php  

2022.1.26 Release mini Album「季節風」  

クールダウンな後半戦、最初に紹介するのは。2016年に結成し、現在は3人体制で活動する京都出身のロックバンド、クリスピー・カメラ・クラブ(略してCCC)。元ブリッジのカジヒデキをプロデューサーに迎えた最新ミニアルバムよりセレクト。のどかなベースラインからはじまり、次第にギターがメロディーを盛り上げていく清々しいギターポップ。ルーツはUKインディーロック~とも言われていますが、個人的にadvantage Lucyとかの、90年代のネオアコ/ギターポップスを思い出します。また、ボーカル・ミサトの歌声は、aikoや川瀬智子にも共通する、可愛らしさだけではない、芯の強さがあるので、ロックなんて聴かないって人にも、是非出会って欲しいギターロックバンドです。



M9.ヤングリーフ
/ やけのはら,ロンリー  

https://spincoaster.com/news/yakenohara-x-ronely-release-youngleaf-ep  

https://ototoy.jp/news/84133  

https://recochoku.jp/song/S1013506697?affiliate=4410101075  

2022.2.2 digital EP「ヤングリーフEP」  

ラッパー/トラックメイカーとして活動する、やけのはらと、岡山で活動していたパンクバンド、ロンリーによるコラボ楽曲をチョイス。元々2016年に7インチのみでリリースされ、2021年公開の映画「サマーフィルムにのって」の挿入歌。今回改めてサブスクにて解禁されたもの。ロードムービーのような制作過程で作られ、関係者が口々に"青春"と語るように、サビのフレーズをシャウトする辺りは、その瞬間の空気すら封じ込めたような、特別なエモーショナルに浸れる1曲。夏だけ、若い時だけ、と、時間を括ることはなく。どんな季節でも、いくつになっても、自分の青春に夢中になれる人に送りたい。前述の映画は既に上演が終了しているが、ちょうど来週から目黒の映画館でリバイバルがあるそうなので見てみたくなりました。  



M10.終わらない歌が終わる日
/ paionia  

https://spice.eplus.jp/articles/298478  

https://www.uta-net.com/song/310087/  

2022.2.2 Release 2nd Album「Pre Normal」  

ラストに紹介するのは、2008年結成の2人組オルタナティブ・ロックバンド、パイオニア。2月2日にリリースされた最新アルバムよりセレクト。ギターの音色が紡ぐ穏やかなメロディーに、リズムとホーン(トランペット?)が交わる。高橋のボーカルと、菅野のコーラスが生み出す、揺らめくハーモニーは、気怠さと同時にひたむきな生命力があり、まるで蠟燭の炎の様にゆらゆらとした幽玄さが美しい。今回のプレイリストで集めた楽曲は、M1から「このままでいいいのか?」といったメッセージソングが中心になっているけれど、この曲は、”いつかやってくる終わり”を受け入れる「悔いのない人生とは何か?」を問われていて、胸の奥がザワザワする。楽曲の大サビでは、全パートが荒々しい波のようで、海に沈む太陽(人生)を、ただじっと眺めている、映画のワンシーンのように聴こえます。




最後まで読んでくださってありがとうございます  

三連休ですが、また雪が降るかもしれません

どうか、暖かくしてお過ごしください

 by tunemusik 











  



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